原料はミルン牧場の牛の乳だけ

1988年、
牛乳界の常識を破る

牛乳の原料は、「牛から搾ったお乳=生乳」。
この生乳にこだわったから「ミルン牧場の自家製造」が生まれたと言っても過言ではありません。

ミルン牧場 搾りたての牛乳と牛

皆さんご存知だと思いますが牛乳は、原料を作る牧場と牛乳を作る工場と2つの生産者のもとで作られています。1本の牛乳に多数の生乳が詰められているのが現状です。

大手メーカーの牛乳は、いろんな牧場で育った牛の乳を集めて加工されています。

ミルン牧場も、「原料=生乳」を提供する酪農家の一つでした。

創業者 横尾文三は、1頭の牛から試行錯誤を繰り返し、おいしい生乳を出せるように環境を整えていきました。
その成果が徐々に現れ、原料の乳を提供する牧場の中でも良質な生乳を提供しているとしてメーカーから表彰されることもあるほど、生乳の品質にこだわりを持って牛たちを育てていました。

パンフレットの横尾文三の言葉 ※現在は標準語に変更

ミルン牧場の創業者 横尾文三

パンフレットの横尾文三の言葉 ※現在は標準語に変更

大事に育てた牛の乳は、
自分で牛乳にする!

大事に育てた牛の乳は、
自分で牛乳にする!

これがミルン牧場が原料屋から卒業し、酪農家として牛乳加工もやるきっかけとなりました。その当時、佐賀県では自分で牛乳を作る酪農家はいなかったため、みんなに心配されたと言います。しかし、そんな声は物ともせず、1988年に小さな加工プラントを作って牛乳づくりを始めました。

牛は、自分の子ども

「牛を育てるというのは、一つの子育て」
これが創業者 横尾文三の考えです。

子どものためによいことなら、即実行!
1997年に牛たちにとっての最高の環境を求めて標高600メートルの背振山地に引っ越しました。とにかく牛たちを気持ちのいい場所で育て、生乳の品質を高めることに専念しました。

ミルン牧場の牛は、放し飼い方式のフリーバーン(開放牛舎)で育てています

健やかなカラダになっておいしい乳を出してくれることを願いながら、ストレスを与えないために放し飼い方式のフリーバーン(開放牛舎)を建ててます。牛たちは、自由きままに動き回り、自分の好きな場所を見つけてはゆっくり過ごします。

牛は水を一日に軽く100リットルは飲みます。脊振山は、周辺から名水が湧く地として有名で、山でろ過された水は、天然のミネラルやマグネシウム・カルシウムが豊富。脊振山の地下水を掘り探し、偶然水脈に当たりました。牛たちは、そのおいしい水でのどを潤しています。

ミルン牧場の牛の飲み水は、脊振山の地下水

牛たちは、朝から晩まで絶え間なく食べるのでカラダの資本はエサ!

消化良く、健康を維持できることを考えて、エサも試行錯誤して季節に合わせて作っています。乾草や穀物、サプリなどをミックスして細かくしたものです。
牛も好き嫌いがあるんですよ。偏食をなくすために細かくして満遍なく栄養を取ってもらえる工夫をしています。

ミルン牧場の牛たちは、この土地で生まれ育っています。
毎年、3回から5回のお産がミルン牧場であります。二晩連続でお産というときもあります。

すぐ生まれる子牛もいれば、こちらもハラハラする難産もあって、立ち会っているスタッフは生きた心地がしません。これだけは、何回経験しても慣れることはありません。
お産の前後は、スタッフ一同眠れない夜を過ごします。お産に立ち会って、ヨロヨロと子牛が立ち上がるところから関わるので、他人事ではありません。

ミルン牧場の子牛たち

見てください、可愛いいでしょ。人懐っこい子どもたちは、ミルン牧場のアイドル。
毎日の成長がうれしい。「お乳の飲みっぷりがいい」「元気に歩いている」
気になって気になってしょうがない。自分の子供のよう、これが本音です。

元気に育ってもらえるように、世話を焼きまくっています。

もちろん牛たちには、1頭1頭名前がついています。
スタッフは、1頭1頭の生年月日を覚えているのでそれぞれの牛の健康状態や乳の出を毎日確認しています。

ミルン牧場の牛たちは大切に育てられています。

ここまで、朝晩をともにしている牛たちは、ただの牛ではありません。
子ども、家族の存在。

「牛の健康ば気遣いながら真面目に搾った乳が大手メーカーさんの原料にしかならないことをオイは我慢できなかった」、この言葉の意味をわかっていただけると思います。

創業者 横尾文三は言います。

牛に合わせて生活している、牛から飼われている生活。
いつまで牛小屋を続けあれるかはわからないけど、
一頭から始めたからね、死ぬまでは牛小屋を続けたいなと気持ち的には思うよ。
もう危ないから行くなって言われるまでは「行かなきゃ」って。
最後まで「牧場には行きたいな」と思うよね。

ミルン牧場の牛たちは大切に育てられています。

ミルン牧場は、牛の存在が唯一無二です。
赤ちゃんから育てた牛のお乳を1滴も無駄にしたくありません。
むしろ、最後の一滴まで「おいしい乳製品」をつくる原料として光を当てたいと考えています。

だから、こだわっています。

育てた牛だけの乳で
ミルン牧場にしか出せない牛乳づくり

ミルン牧場の牛乳は、低温殺菌で生乳に限りなく違い味を目指しています。

生乳を活かす
自社工場で乳製品づくり

ミルン牧場では毎日2回、朝夕欠かさずに19頭の牛のから良質な生乳を搾っています。搾りたての生乳は、新鮮なうちに低温殺菌処理できる自社工場に運び、24時間以内に牛乳に加工します。

ミルン牧場の搾乳の様子

育てた牛の生乳を活かすことを考えて、牛乳加工工場ができました。
さらに、生乳を活かすことを考えて専属スタッフが商品開発を行って、おいしい牛乳でヨーグルトや飲むヨーグルト、チーズやソフトクリーム、アイスクリームと乳製品を作っていきました。その過程で自社製造が構築されました。

ミルン牧場は、自社工場で生乳から牛乳に加工する作業を一貫して行います
ミルン牧場は、自社工場で生乳から牛乳に加工する作業を一貫して行います

牛たちの生乳を1滴も無駄にすることなく、乳製品に変えることを考えた結果がミルン牧場の自社製造です。

飼育から販売まで自分たちが一貫して行うことで牛の健康状態を見守りながら、搾乳できて品質を一貫して守ることができています。2023年にも生乳品質、1位をいただきました。

佐城・中部地域畜産振興協議会主催の第11回佐城・中部地域畜産共進会で「乳質改善の部 優秀賞1席」

自分の牧場で搾った牛乳だけを使うことで、トレーサビリティが可能で品質保証と安全安心な乳製品の提供を可能にしました。

トレーサビリティとは

その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること

ミルン牧場の生乳だけで作られる乳製品は、育てた牛たちのお乳が活きることを主軸に考えて生まれています。

牛のことを考えたら自社製造になり、商品開発になり、販売をする道筋になったのがミルン牧場の過程です。
だから、ミルン牧場の生乳はどこよりも強くこだわっています。